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「自分自身を赦せない人」水木しげるの戦争漫画の真髄

  10, 2015 08:54


自分メモ用

水木しげるの戦記ものの特徴は、まさに「悲劇と不正に寸断された生のかけらを拾い集め」ようとしているところにあると思う





kousyoublog「敗走記」水木 しげる 著


水木しげるの戦記ものの特徴は、
まさに「悲劇と不正に寸断された生のかけらを拾い集め」ようとしている
ところにあると思う。

愚かしさも醜さも勇ましさも弱さも悲しみも何もかも、
戦争でちりぢりになった生のかけらを渾身の筆でもって拾い集めようとしている。

そこから浮かび上がるのが水木しげるの苦悩であり、
その苦しみを物語へと昇華させていくことで
立ち現れる生々しい兵士たちの生の営みではないか。
そしてそこに、水木しげる作品の凄さがあるのではないかと
あらためて本作を読みなおして思った。
////ブログより抜粋コピペ


kousyoublog「水木しげるが決して赦さない罪」

「姑娘」 (講談社文庫)
日本に帰ろうと分隊長に語りかけるが、彼はこう言ってその勧めを退ける。

「しかし誰にでもあるちょっとした若気のあやまちではありませんか」
「いや若気のあやまちでもゆるされることとゆるされないことがある
 人間はほんのちょっとしたあやまちでこうも運命が変わるとは思ってもみなかったが・・・・・・
 きみに会えて思い残すことはない。うれしいよ。」
「分隊長!」
「なにもいわないでこのまま別れてくれ」


水木の前で醜悪に語る彼は、
作中ではその罪を一身に背負い、永遠に許されること無く
中国大陸を朽ち果てるまでさまよい続けるのだった。
水木しげるのいう「反省」の真髄がここにある。



「総員玉砕せよ! 」やこの「姑娘 」を読んで思うのは、
水木しげるは、赦していないのではないか、ということだ。
何を赦していないのか?
かつて、徴兵され必死の思いで戦い左腕を失って命からがら帰還した武良茂という男、
つまり水木しげる自身をだ。

そして、水木しげるの一連の作品と、戦争という歴史に対して
僕自身はどう接するべきか、それがとても悩ましい。


おそらく、一人ひとりの想いを一つひとつ丁寧に受け止めていく
ということから始めて行かねばならないのだと思う。
自身を赦せない人がいる。過去を忘れようとする人がいる。
あっけなく死んだ人がいる。惨たらしい目にあい殺された人がいる。
そのような事実と想いと、あるいは偽りであっても
その偽りを語らずにいられない心理と、様々な想いに一つひとつ向かい合う。

それは国という枠組みを超えて戦争そのものと、
その中で生きて死んだ一人ひとりに直面せねばならないのだろう。
////ブログより抜粋コピペ








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